曲がり角からこじはる

シンセサイザー、こじはるの話

Salyu Tour 2015 Android & Human Being @NHKホール

三度目のSalyuライブ。

2部構成で、1部はデビューから10年を振り返る楽曲を、2部は新譜”Android & Human Being”の完全再現と事前アナウンスされていたけど、オープニング3曲はSalyuではなくリリィ・シュシュの世界。これ実は3部構成だったのでは。

歌、演奏ともに素晴らしかった。音響以外は本当に素晴らしかった。NHKホールの音響は素晴らしいって言ったやつ出てこい。

近年の彼女、ちょっと歌をコントロールしすぎじゃないかと思う。
to Uのハイライトとか、大サビ前の血管が切れそうなシャウトだと思っていたのに、近年はしっとりと歌い上げている。それはそれで良いけど、以前のようなもっとエモーショナルな歌が聴きたい。
でも、今でもたまにコントロールしきれずに歌が突き抜ける瞬間があって、そこが最高にゾクゾクする。

残念なことに、アップテンポな曲は似たような曲調が多い。それさっきやらなかったっけ?みたいな。

ライブはMCもほとんどなければ、演出も照明とせいぜい後ろのモニターがあるぐらいで、客席を煽る事もなく、彼女はただただ歌っている。立ったり座ったり肘を抱えたり腰に手を当てたり。悪く言えば、歌以外は適当だ。恐らく興味が無いんだと思う。勿論、振り付けなんて一切ない。

そんな彼女は、昔と比べると痩せてまるで別人のように綺麗になった。
それに関して、インタビューで"好きな人に見られること”と答えていたけれど、それは小林武史のことなのか、だとしたら時期的に一青窈と被ってたんじゃないか、とかどうでもいいことを詮索してしまう。

また彼女の歌が聴きたいな。